SourceTree のインストールからSSHの設定まで
SourceTree のインストール
SourceTreeはGit とMercurialを使用できるフリーのクライアントソフトです。継続して使うにはユーザー登録が必要ですが無料で使用できます。公式サイトからダウンロードしてインストールしましょう。
Free Mercurial and Git Client for Windows and Mac | Atlassian SourceTree
http://www.sourcetreeapp.com/
初回起動時に幾つかの諸手続きがあります。後から設定変更は可能なのでさくっと済ませてしまいましょう。
- Mercurialの実装方法の選択
自分に合ったものを選択してください。筆者はあとで触れてみようと思うので内臓版を選択しました。
- コミットで使用するユーザー情報の設定
これは以下のようにコミット時の情報が残ります。
なんというか、今までの伏字が無意味になりました;p - グローバル無視設定ファイルの作成
これも必要であれば作成しましょう。個々のリポジトリでも .gitignore ファイルで無視するファイルを設定する事は可能です。 - SSHのモジュールの選択
特別な理由が無ければデフォルトのPuTTY/Plinkで構いません。
SSHキーはひとまずNOを選んで読み込まずに行きましょう。
- ホスティングサイービスのアカウントを設定
自分の持っているアカウントを設定しておきましょう。
設定が終わるとSourceTreeが起動します。SourceTree以外で作った Git リポジトリもフォルダをドロップすることでSourceTreeの管理下に置くことが出来ます。
知人にGUIだとこれが最強という事で教えてもらいましたが、確かにこれは使えるツールだと感じました。
利便性とセキュリティの向上へ
ここからは、GitHubやBitBucket等のGitホストへよりセキュアにアクセスするための設定を行います。 SourceTreeを使用する事で、既にパスワードの入力からは解放されてはいますが、気密性の面を考えるとやはりSSHでのアクセス経路は確保しておきたいところです。関心のある方は設定して、よりセキュアなアクセスを心がけましょう。
SSH キーの作成
SSHでの認証を行うためには、ホスト側にPublic Key(公開鍵)、クライアント側にPrivate Key(秘密鍵)というようにペアでキー情報を保存する必要があります。まずはキーのペアをクライアント上で作成し、パブリックキーをホスト側へ転送(設定)します。
セットアップ時にPuTTYをインストールした方は、SourceTreeを起動するとタスクトレイに「PuTTY authentication agent」が常駐します。 SSHのキーの管理はこれを利用して行う事になります。
SourceTreeのツールメニューから「SSH キーの作成/インポート」よりSSH キーの作成が可能です。また、「PuTTY authentication agent」が起動していない場合もここから起動する事が可能です。
PuTTY Key Generator が起動するので、パラメータを確認後「Generate」ボタンを押してください。
続いて、プログレスバーの下の空白でマウスカーソルを動かします。このマウスのランダム移動がキー作成のハッシュとして使用されます。キーの作成が完了するまで動かし続けて下さい。
完了したらPrivate Keyを適当な場所へ保存して下さい。筆者はパスフレーズ無しでGitHub用とBitBucket用の二つのキーを C:\User\usernam\.ssh 以下へ保存しました。ただし、盗難の恐れがあるようなキーにはパスフレーズを付けましょう。この場合、PuTTY agentの起動毎にパスワードの入力が必要になります。
SSH パブリックキーの登録
パブリックキーに関してはPuTTYで保存したフォーマットではGitHubやBitBucketのサイトが受理してくれないため、Keyの出力フォームから文字列をコピーします。(保存した物を自分で整形しても構いません。ssh-rsaのヘッダを付け、下位行を削除しコメントを末尾に負荷するだけです。)
コピーした物をGitHubのダッシュボードのSSH Keysから登録します。
BitBucketも同様に処理しましょう。
SSH プライベートキーの登録
続いてクライアントにプライベートキーを登録します。
タスクトレイの「PuTTY authentication agent」のポップアップメニューより「View Keys」をクリックしてください。
このウインドウの「Add Key」「Remove Key」で、キーの登録、解除を行えます。先ほど作成したPrivate Keyをここで登録します。
SourceTreeのオプションから全般タブを選択し、こちらにもプライベートキーの設定します。
これで準備は完了です。
GitホストへSSHでのアクセス
GitHub、BitBucketはそれぞれスクリーンショットにある箇所をクリックする事で、HTTPSとSSHを切り替えることが出来ます。
新規にCloneする場合は以下のように、「元のパス/URL」へSSHのURLを入力します。
また、既存のCloneをSSHでアクセスしたい場合は、リポジトリを開いた状態で設定アイコンをクリックし、ホストの情報を書き換える事で変更が可能です。
パスワードキャッシュが消滅しました
以上を行った事で、筆者のSourceTreeの設定からパスワード情報が一掃されました。ホストごとにパスワードが並び、平文でないにせよパスワードがアクセス毎に流れる事を考えると、精神衛生的にもこの状態は望ましいと考えます。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません